ポゴスティックはニューヨーク生まれ
米国ニューヨーク州エレンビルに本拠を構えるSBIエンタープライズ社はポゴスティック(Pogo Stick)を初めて生産販売した企業で、1918年の創業以来数百万台のポゴスティックを販売してきました。
玩具からスポーツへ
2000年の夏、MITで学んだ発明家ブルース・ミドルトンが、それまでのポゴスティックに使われていた鉄製のスプリングをゴムの集合体でスプリングの役割をするという新しい技術を開発。このようにしてSBI社とブルース・ミドルトンは「ポゴスティック」をバランス感覚を養う玩具から重力バランススポーツに進化させました。
SBI社とブルース・ミドルトンの新しい「ポゴスティック」の開発合意の後すぐ、8回のスケートボードワールドカップ優勝を誇るアンディー・マクドナルドが開発参加を表明します。SBIエンタープライズ社、ブルースそしてアンディーが一丸となって開発に着手した商品は「Flybar(フライバー)」と名付けられ、4年間のR&Dを経て、ついに満足する製品「フライバー1200」が完成しました。
これに続き「フライバー800」を2006年秋に米国で発売開始し、2007年春より日本市場でのテスト販売、同年9月より本格販売を開始しました。
その後スプリング式の「Master Pogo」「Maverick Pogo」を販売を開始、子供から大人まで楽しめるスポーツ玩具として世界中で愛されるロングセラー製品となりましたが、模造品が多く販売されるようになったため、2021年に新モデルとなる「Master Pogo 2.0」「Maverick Pogo 2.0」をリリースしました。
プロユースまでカバー
フライバーはヘルス&フィットネスの世界ではモバイル・トランポリンと呼ばれています。
免疫系を刺激して細胞から毒素を排出、主だった臓器や腺を刺激して働きを活発にし、筋肉や腱、靭帯を強化するといわれるトランポリンの運動効果から、アメリカのフィットネス・ジムではフライバーをその道具として使用するところが増加しました。また、USナショナルスキーチームでは、脚力のアップをバランス感覚とともに行えるフライバーをオフシーズントレーニング器具として使う動きが出てきています。
このようにフライバーは、ひとつの商品でその体格、脚力に合わせて調整でき、かついろいろな用途に対応している運動器具として広く認知されるようになりました。